ドクターK
・コンタクトレンズ(CL)による角膜障害ってどんな病気なの?
と疑問をお持ちの方の悩みを解決できる記事になっています。
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コンタクトレンズ(CL)による角膜障害
コンタクトレンズ(CL)装用が原因もしくは誘因となる角膜障害である。
コンタクトレンズ(CL)による角膜障害の原因
コンタクトレンズ(CL)による角膜障害の原因は下記の通りである。
- CL過長期装用
- 誤使用
- レンズケア不足
- レンズケア剤の不適合
- ケア剤の消毒効果不足
- レンズケース汚染
など
コンタクトレンズ(CL)による角膜障害の症状
コンタクトレンズ(CL)による角膜障害の症状は下記が考えられる。
- 異物感・違和感
- 眼脂
- 充血
- 眼痛
- 霧視
- 流涙
- 視力低下
また、充血、眼脂、疼痛の3徴候あれば角膜感染症が疑わしい。これら症状を伴うこともあれば、もちろん無症状のこともある。
コンタクトレンズ(CL)による角膜障害の診断
コンタクトレンズ(CL)による角膜障害の診断に役立つ特徴的な所見は6つある。
1.3-9時staining
角膜輪部付近に限局したフルオレセイン染色像で、HCL装用者やSteepなレンズを装用している患者に見られる。

2.Smile mark pattern
スマイルマークに似たフルオレセイン染色像で、SCL装用者のドライアイに見られる。
3.上方角膜孤状病変(SEAL:superior epithelial arcuate lesion)
硬い素材のSCL装用時、角膜上方周辺部に輪部と並行するような弧状の角膜上皮障害が生じる。

4.リング状角膜上皮staining
シリコンハイドロゲルレンズとケア剤の不適合の際に見られる。
5.角膜浸潤
非感染性(機械的刺激)、感染性など原因は様々である。
6.感染性角膜浸潤
充血、眼脂、疼痛を生じると感染性角膜浸潤が疑われる。
コンタクトレンズ(CL)による角膜障害の治療
コンタクトレンズ(CL)による角膜障害の治療
- まずCL中止する。
- 非感染性の場合は人工涙液、ヒアルロン酸点眼薬などを用いる。
ドライアイがあればドライアイ治療も行う。 - 感染性の場合は治療前に培養を行い、エンピリックに抗菌薬点眼薬を用いて治療を行う。原因菌判明後はde-escalationを行う。
参考文献
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