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カタル性結膜炎とは
カタル性結膜炎とはカタル症状(粘液膿性眼脂と結膜充血、腫脹)を特徴とする結膜炎をさす。カタル性結膜炎は感冒、中耳炎、鼻炎に併発してみられることがある。通常は両眼性で、片眼性でも1~2日後に発症する。膿性眼脂を呈する化膿性結膜炎は除外される。
経過から急性と慢性に分類でき、その原因は感染性と非感染性がある。感染性の急性のカタル性結膜炎の原因はインフルエンザ杆菌、肺炎球菌、連鎖球菌、ブドウ球菌であり、慢性のカタル結膜炎の原因はブドウ球菌、モラクセラ菌が代表的である。非感染性の原因は紫外線や放射線などの物理的刺激、酸やアルカリなどの化学的刺激が挙げられる。
カタル性結膜炎の症状
感染性の急性カタル性結膜炎は発症が急激で、結膜充血、粘液膿性眼脂を生じるが、乳頭増殖や濾胞形成は伴わない。一方で、感染性の慢性カタル性結膜炎は充血以外の他覚症状に乏しく、眼脂も少ない。ブドウ球菌が原因の場合は眼瞼炎、モラクセラ菌が原因の場合には眼角眼瞼炎を合併しやすい。
カタル性結膜炎の診断
原因菌特定のためグラム染色、ギムザ染色などを用いた結膜擦過塗抹標本や結膜嚢内細菌分離培養を行うことがある。
カタル性結膜炎の診断
治療の基本として広域スペクトルの抗菌点眼と、炎症の程度に応じてNSAIDsまたは低濃度ステロイド点眼薬を使用する。
参考文献
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