スポンサーリンク
ブドウ球菌角膜炎とは
黄色ブドウ球菌やコアグラーゼ陰性ブドウ球菌(CNS)を起因菌とする角膜炎で、いずれの所見も類似しているが、黄色ブドウ球菌の方がCNSよりも重症化しやすい。自覚症状は眼脂、異物感、充血、眼痛などがある。角膜潰瘍を形成することがあり、その形は様々であるが、表在性の病変が主体で、徐々に角膜深層へと進行する。アトピー性皮膚炎症例に起こりやすく、その場合はMRSAが検出されることが多い。
角膜初期の病変は周囲に円板状実質混濁を認め、実質混濁の辺縁は濃い白色混濁で縁取られる所見が特徴的とされる。進行すると多彩な形状となる。MRSAの場合は重症化しやすく、感染病巣より大きい上皮欠損を呈することが多いとされている。
アトピー性皮膚炎に合併した円錐角膜に対するハードコンタクトレンズによる視力矯正症例で、黄色ブドウ球菌による角膜びらん感染症例では、急性水腫様の強い実質浮腫を伴う。黄色ブドウ球菌角膜炎か角膜水腫かどうかは前房蓄膿が有るか無いかで判別する。
参考文献
関連記事
角膜とその疾患このページでは角膜とその疾患についてのリンクを掲載しています。...