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紫外線角膜炎 | オンライン眼科
眼外傷

紫外線角膜炎

紫外線角膜炎とは

紫外線は角膜上皮障害、白内障、瞼裂斑、翼状片、扁平上皮化生や扁平上皮癌などを誘発する。特に、UVCは最も傷害性が強く、太陽光には含まれないが、電気溶接、殺菌灯、水銀灯、アセチレン溶接などの人工光源から照射される。このUVCによる紫外線角膜炎を電気性眼炎と言う。一方で、太陽光線の多量のUVB曝露による紫外線角膜炎を雪眼炎(ゆきめ)と言う。

保護眼鏡をしないで人工光源を見たり、サングラスやゴーグルをしないでスキー場にいたりすると、30分から24時間の潜伏期を経て紫外線角膜炎を生じる。紫外線角膜炎では角膜の広範囲に及ぶ点状表層角膜症(SPK)や角膜びらんなどの角膜上皮障害をきたす。

紫外線角膜炎の症状

眼痛(自力で開瞼困難なことも多い)、異物感、流涙、羞明、結膜充血、視力低下など。雪眼炎の方が症状は軽度で、発症までの時間も長いとされる。時に、虹彩炎や眼瞼腫脹・発赤を認めることもある。

紫外線角膜炎の診断

細隙灯顕微鏡所見にて、角膜の広範囲にSPK、びらんを認める。虹彩炎、眼瞼腫脹・発赤を観察できるときもある。

紫外線角膜炎の治療

基本的に発症して8時間~2日までには自然治癒するが、治癒を妨げないように、角膜保護点眼や抗菌薬点眼・眼軟膏を処方する。疼痛軽減のため、鎮痛薬内服や圧迫眼帯を用いることがある。

再発防止のため、溶接作業時には保護眼鏡、スキーなどでは帽子を被り、ゴーグルやサングラスを装着するよう指示することも重要である。

参考文献

  1. 細隙灯顕微鏡用語活用アトラス事典
  2. 今日の眼疾患治療指針第3版

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