目の病気

翼状片

翼状片とは

瞼裂部の増殖した球結膜が角膜に侵入し、輪部を基底部とする三角形の隆起病変を形成する。病変は鼻側の瞼裂斑部に発生することが多い。

翼状片の悪化因子として紫外線、加齢、男性、屋外従事者、タバコの煙への曝露、風、ほこりなどが考えられているが、真の原因は不明とされている。

翼状片の各部位の名称

角膜側から

  • cap(先端の白色組織)
  • head(角膜上で特に突出した部分)
  • neck(角膜上の隆起した増殖組織)
  • body(強膜上の増殖組織)

に分けられる。

翼状片の分類(江口の分類)

Grade1 角膜内に侵入する翼状片の先端の位置が角膜の中心より1/3半径以下しか侵入していないもの
Grade2 瞳孔領に達していないが、角膜半径の1/3以上輪部より侵入するもの
Grade3 瞳孔領に達したもの
Grade4 瞳孔領を覆うもの
Grade5 角膜を鼻側から耳側にかけて横断するもの

翼状片の診断

細隙灯顕微鏡により診断は容易

翼状片の治療

充血や異物感の軽減のため低濃度ステロイドやNSAIDsの投与がされることもある。しかし、進行防止効果はないため、乱視や視力低下などが強い、あるいは整容的に希望があれば手術加療を行う。ただし、患者の年齢が低いほど再発しやすいとされている。

翼状片の単純切除(強膜露出)の場合、再発率は30~70%と高いため、現在は行われていない。また、再発病変は角膜から内直筋に至るまで活動性の高い増殖組織が強固に癒着するために、初回手術よりも難易度が上がる。

この再発率を下げるために、結膜再建(有茎結膜弁や遊離結膜弁)と増殖組織の抑制を組み合わせる必要がある。

増殖組織抑制には手術時にマイトマイシンCの塗布や放射線照射、術後にベタメタゾンリン酸エステルナトリウム(リンデロン®0.1%)やトラニラスト(リザベン®)点眼を組み合わせる。これら再発予防により、再発率は1.5~5%まで下がる。

それでもなお再発した場合には、内直筋周囲を浮く馬手広範囲の病巣切除が必要となることが多いため、羊膜移植・マイトマイシンC塗布・自己輪部移植が必要となることが多い。

術後点眼処方例)

術後の炎症及び結膜下増殖組織の抑制のため下記点眼を用いることがある。

・クラビット点眼液(1.5%)1日4回
・リンデロン点眼液(0.1%)1日4回
・リザベン点眼液(0.5%)1日4回

参考文献

  1. 細隙灯顕微鏡用語活用アトラス事典
  2. 今日の眼疾患治療指針第3版

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オンライン眼科編集長兼眼科医プロライター/祖母の死→医師を目指す→一浪し眼科医/プロライターとしても500以上の記事を執筆/目の健康、眼科に関する記事をほぼ毎日作成/一緒にお仕事して下さる方はDMして下さい!目の健康に関する情報よ全国へ届け!