目の病気

脈絡膜血管腫

脈絡膜血管腫とは

多くが限局性で境界明瞭だが、Sturge-Weber症候群に伴う血管腫では腫瘍が広範囲にわたり、境界不明瞭なことが多い。脈絡膜内の血管の異常増殖により、眼底は赤色から橙赤色を呈し、わずかに隆起している。

脈絡膜血管腫の症状

腫瘍上あるいは腫瘍周囲に漿液性網膜剥離を生じ、その領域に一致した視野障害の原因となる。また、その漿液性網膜剥離が黄斑部に及べば視力低下をきたしうる。

脈絡膜血管腫の診断

眼底検査で診断可能なことが多い。また、フルオレセイン蛍光眼底造影(FA)やインドシアニングリーン蛍光造影検査(IA)による眼底造影検査で、造影初期に腫瘍と一致した網目状の過蛍光を認める。CTやMRIは必須検査ではないが、有用な所見が得られることもある。

脈絡膜血管腫の眼底写真

Sturge-Weber症候群に伴うびまん性の脈絡膜血管腫は、顔面の血管腫と同側に存在すること、眼底が広範に赤みを帯びることから診断できる。しばしば続発性緑内障をきたす。

脈絡膜血管腫の治療

無症状の場合は経過観察を行う。

1.孤立性脈絡膜血管腫

漿液性網膜剥離による視機能異常があれば、光凝固経瞳孔温熱療法(TTT)の適応となり、あるいは適用外だが光線力学療法(PDT)から選択して行うことがある。

2.びまん性脈絡膜血管腫

PDT低線量(20Gy程度)放射線照射が行われる。

β遮断薬であるプロプラノロールの内服が腫瘍を縮小させる可能性も報告されている。 

脈絡膜血管腫の予後

孤立性脈絡膜血管腫に対するレーザー治療の反応は良好なことが多く、漿液性網膜剥離も徐々に吸収されていく。

参考文献

  1. 今日の眼疾患治療指針 第3版

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ドクターK
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