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その他の薬物・毒物による白内障
ステロイド以外には下記薬剤が水晶体混濁の原因になりうる。ただし、ステロイド以外の薬物、毒物、化学物質で生じる白内障で視機能低下をきたすことは比較的少ない。
- アミオダロン:後嚢下混濁をきたす。
- アロプリノール:前嚢下混濁をきたす。
- クロロキン:20-40%に後嚢下混濁をきたす。
- フェノチアジン系薬物(クロルプロマジン):水晶体前嚢下中央に星状の茶褐色混濁をきたす。その後、星状混濁、前極白内障になるが視力障害を生じることは少ない。
- フェニトイン:後嚢下白内障を生じる。
- ブスルファン:長期投与で後嚢下混濁を呈し、最終的には成熟白内障をきたす。
- ブチロフェノン系薬物:水晶体線維の膨化で全白内障をきたす。
- 金:前嚢瞳孔領の水晶体嚢および浅層皮質に沈着する。
- 銀:前嚢瞳孔領の水晶体嚢および浅層皮質に沈着する。
- 銅:約10%%の症例で多色性顆粒が放射状に広がる(ひまわり状白内障)を呈する。
- 鉄:茶色の前嚢沈着に始まり、重症では水晶体全体が茶色に着色する。
など
参考文献
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