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星状硝子体症とは
60歳以上の高齢者にみられる、硝子体線維の変性が原因となる疾患である。星状体が硝子体のコラーゲン線維内に沈着し、硝子体の変性を生じるとされている。80%は片眼性で、自覚症状は乏しい。糖尿病に合併することもある。
星状体はカルシウム含有リン脂質、ムコ多糖が主体で、黄白色の球状の粒子が硝子体中に浮遊し眼球運動とともに動く。眼球運動を止めると元の位置に戻る。硝子体は液化していなく、網膜との癒着が強固で後部硝子体剥離も生じにくい。
閃輝性硝子体融解であれば、硝子体は液化し、コレステロール結晶である粒子は扁平で尖っている。黄白色や金色にキラキラと輝き、硝子体腔下方に沈殿して眼球運動により硝子体腔内に舞い上がる。
星状硝子体症の治療
通常は飛蚊症を自覚せず、視力良好のため治療を必要としないことが多い。混濁が強く視力障碍があれば硝子体手術を行う。白内障手術を行う場合は、屈折値や測定誤差を生じることがあるため注意する。
参考文献
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