目の病気

開散麻痺

開散麻痺とは

遠見時の共同性内斜視があるが、近見では顕性の眼位ずれがない状態を開散麻痺という。斜視角は小さいが、その割に症状は強いが、近見時に複視は認めない。また、開散麻痺は高齢者に多いとされる。原因は不明なことが多いが、時に頭蓋内圧亢進や頭部外傷、腫瘍や血腫など占拠性病変などが原因になることもあるため、脳外科併診などを行い精査が必要となる。

眼球運動の外転は正常だが、開散運動が不良である。また、水平虫刺方向で眼位ずれの大きさが変わらず、どの方向でも同じ斜位角の内斜視を呈する。原因があれば原因治療を行うが、原因がなければ自然軽快する場合もあるため経過観察を行う。

対症的に基底外方プリズム眼鏡を遠見時に装用する。症状が固定した、あるいは斜視角が大きい場合には両外直筋の短縮術を行う場合がある。

参考文献

  1. 今日の眼疾患治療指針第3版
  2. 眼科学第2版

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ドクターK
オンライン眼科編集長兼眼科医プロライター/祖母の死→医師を目指す→一浪し眼科医/プロライターとしても500以上の記事を執筆/目の健康、眼科に関する記事をほぼ毎日作成/一緒にお仕事して下さる方はDMして下さい!目の健康に関する情報よ全国へ届け!