目の病気

急性帯状潜在性網膜外層症(AZOOR)

ドクターK
ドクターK
・急性帯状潜在性網膜外層症(AZOOR)ってどんな病気なの?

と疑問をお持ちの方の悩みを解決できる記事になっています。

急性帯状潜在性網膜外層症(AZOOR)とは

眼底が正常であるにも関わらず、急激に視力低下や視野欠損を起こす網膜外層の病気を急性帯状潜在性網膜外層症(AZOOR)という。

発症の初期に光視症が出現することが多く、近視を有する若年女性に好発する。ときに自己免疫疾患(最多は橋本病、次いで多発性硬化症である)を合併する方もいる。

急性帯状潜在性網膜外層症(AZOOR)の診断

  • 20~50歳代の若年者
  • 急激な片眼の視力低下や視野欠損
  • 光視症を伴う

→これらがあればAZOORを疑い光干渉断層計(OCT)を行う。

視野欠損部位に一致して、網膜外層の異常があれば強くAZOORを疑う。

典型例はellipsoid zone(IS/OSライン)が欠損あるいは不明瞭化していることが多い。また、OCTは予後予測に役立ち、この網膜外層の異常がある部位は機能回復は期待できない

また、網膜電位図(ERG)も診断に有用で、視野欠損の範囲が広い症例では全視野ERGが低下する。この時、杆体ERGよりも錐体ERGの方が異常が大きい。

また、障害されている網膜の範囲が狭いときには、全視野ERGよりも多局所ERGや局所ERGの方が診断に有用である。

その他にも、眼底自発蛍光で病変部と正常部位の境界が分かることがある。

網膜電図(ERG)網膜電図(ERG)は前眼部・中間透光体が混濁して眼底が透見できない疾患の網膜機能など、様々な疾患に有用な検査です。この記事ではそんな網膜電位図(ERG)について解説しています。...

急性帯状潜在性網膜外層症(AZOOR)の治療

確立された治療法はない。軽症例では無治療で経過観察とし、重症例ではステロイドパルス療法が行われることがある。

具体的には、ソルメドロール注1000㎎を1時間で点滴静注を3日間行い、その後プレドニン(5mg)を6~8錠分2で内服し、漸減していくなどである。

参考文献

  1. 今日の治療指針第3版

関連記事

網膜電図(ERG)網膜電図(ERG)は前眼部・中間透光体が混濁して眼底が透見できない疾患の網膜機能など、様々な疾患に有用な検査です。この記事ではそんな網膜電位図(ERG)について解説しています。...

ABOUT ME
ドクターK
オンライン眼科編集長兼眼科医プロライター/祖母の死→医師を目指す→一浪し眼科医/プロライターとしても500以上の記事を執筆/目の健康、眼科に関する記事をほぼ毎日作成/一緒にお仕事して下さる方はDMして下さい!目の健康に関する情報よ全国へ届け!