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妊娠高血圧症候群(子癇前症/子癇)とは
妊娠高血圧症候群(子癇前症/子癇)は妊娠後期に起こり、高血圧、蛋白尿、浮腫を三徴とする妊娠合併症である。眼においては、急激に生じた高血圧によって高血圧性網膜症、脈絡膜症が起こる。同時に、妊娠による凝固亢進により、脈絡膜循環障害を認めることが多い。
妊娠高血圧症候群(子癇前症/子癇)の症状
全身状態悪化時に発症し、霧視や視野障害を生じることがある。
妊娠高血圧症候群(子癇前症/子癇)の診断
眼底検査で高血圧性変化を認める。また、脈絡膜循環障害により虚血部の網膜色素上皮が壊死し、その所見として黄色混濁病巣を認めるのが特徴的とされる。また、漿液性網膜剥離を伴うことが多い。
妊娠高血圧症候群(子癇前症/子癇)の治療と予後
治療は安静および妊娠高血圧症候群に対する加療を行う。眼科的な積極的治療はない。妊娠の終了と血圧コントロールで速やかに回復する。また、網脈絡膜瘢痕化が黄斑部にかからなければ、視力予後は一般的に良好とされる。
参考文献
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