網膜とその疾患

腎性網膜症

腎性網膜症とは

Duke-Elderらは悪性高血圧と慢性糸球体腎炎にみられる網膜症を広義の腎性網膜症とし、慢性糸球体腎炎にみられる網膜症を狭義の腎性網膜症としている。一方で、沖坂らは腎性高血圧患者にみられる網膜症を腎性網膜症としている。

いずれにせよ、腎性高血圧症によって循環障害が生じ、さらに末期慢性腎不全では脈絡膜循環障害が生じる。その結果、脈絡膜から網膜下への滲出がみられ、漿液性網膜剥離をきたすことがある。

腎性網膜症の症状

視力障害を認めない症例が多いが、黄斑浮腫など黄斑部病変をきたすと視力低下を自覚しうる。

腎性網膜症の診断

眼底検査で高血圧性眼底を認める。脈絡膜循環障害をきたしている部位は、インドシアニングリーン蛍光造影検査(IA)で充盈欠損を呈する。

腎性網膜症の治療

原因疾患の治療により高血圧が改善すれば、眼底所見などは改善することが多い。ただし、視力予後については黄斑部病変の程度に依存する。

参考文献

  1. 今日の眼疾患治療指針 第3版

関連記事

高血圧性眼底高血圧は目の血管に影響を与えます。この記事ではそんな高血圧性眼底について解説しています。...

ABOUT ME
doctorK
オンライン眼科編集長兼眼科医プロライター/祖母の死→医師を目指す→一浪し眼科医/プロライターとしても500以上の記事を執筆/目の健康、眼科に関する記事をほぼ毎日作成/一緒にお仕事して下さる方はDMして下さい!目の健康に関する情報よ全国へ届け!