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タバコ・アルコール弱視 | オンライン眼科
中毒性眼疾患

タバコ・アルコール弱視

タバコ・アルコール弱視とは

喫煙により、髄鞘を維持するのに必要な蛋白や脂質の合成障害によって脱髄をきたす。アストロサイトや間質の増加が起こり、さらに進行すると軸索変性から神経線維の脱落が生じるとされる。

とはいえ、喫煙のみで視神経障害を起こすことはないとされ、多量の飲酒歴とビタミンB12欠乏が合併して視神経症をきたすことが多いため、タバコ・アルコール弱視という。

タバコ・アルコールの症状

無痛性両眼性の視力低下をきたし、色覚異常を合併する。視神経乳頭は耳側が蒼白で、神経線維束欠損が見られる。視野の特徴は中心暗点、盲斑中心暗点で、周辺視野は障害されにくい

タバコ・アルコール弱視の診断

タバコ、アルコール摂取歴と栄養状態も確認する。検査では血中シアン濃度の上昇、一酸化炭素ヘモグロビンの増加を認める。

タバコ・アルコール弱視の治療

欠乏性視神経症の治療と同様で、喫煙・断酒と複合ビタミン製剤の投与(特にビタミンB12製剤の点滴静注)が有効とされる。

参考文献

  1. 今日の眼疾患治療指針第3版
  2. 眼科学第2版

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