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眼圧測定 | オンライン眼科
眼科で行う検査

眼圧測定

ドクターK
ドクターK
・眼圧測定ってどんな検査なの?

と疑問をお持ちの方の悩みを解決できる記事になっています。

眼圧測定とは

眼圧測定は緑内障の診断や治療効果判定・管理のために行われる検査である。

眼圧測定の原理と特徴

眼圧測定は眼圧計を用いて行うが、用途によって使い分ける。精度はGoldmann圧平眼圧計が最も高く、緑内障診療において標準的に用いられる。

1.Goldmann圧平眼圧計(GAT)

プラスチック製圧平プリズムにて角膜中央を圧平し、圧平面を直径3.06㎜とするために必要な圧から眼圧を求める。細隙灯顕微鏡に圧平プリズムを付け、点眼麻酔とフルオレセイン染色を行う。眼に接触するため感染症のリスクがあることから、プリズムを交換するか、ディスポーザブルのTonosafeやTonosheildなどを使用する。

2.非接触式眼圧計(NCT)

角膜に空気を噴射して平坦化し、斜め横からの入射光が平坦化した角膜で反射して、反射光の光量がさいだいとなるまでの時間から眼圧値を計測する。非接触式のため感染症や角膜を障害するリスクがないため、スクリーニング検査に最適である。ただし、角膜の厚さや表面の状態に影響を受けるため、3回以上測定し、その平均値を用いる

3.Tono-pen®XLAvia

ディスポーザブルのキャップとチップ、外筒から構成されており、チップ先端に引き続いて外筒が角膜に接触した際、先端のチップにかかる圧力の変動から眼圧を計算する。点眼麻酔は必要で、涙液の影響は受けにくいが、角膜厚の影響を受ける。接触面積が小さいため、角膜表面が不整な場合でも比較的精度が高く、移植後にも使用可能である。

4.icare®/icare®PRO

小型のプローブを角膜に向けて発射し、返ってきたプローブの反動減衰度から眼圧を測定する。点眼麻酔が不要で、小児眼科では必須の検査と言える。6回の測定後に最大最小値を除いた4回の平均を算出する。涙液の影響を受けないが、角膜厚の影響を受け、icare®ではプローブを水平に保つ必要があり、仰臥位では測定困難であったが、icare®PROではそれが可能になった。

眼圧測定の判定

正常日本人の平均眼圧は14.1mmHg(多治見スタディ)で、国際的には10-21mmHgと定義されている。眼圧は変数が多いため、一度の測定ではなく、複数回の測定を行う必要がある。測定値は角膜が薄いと眼圧が低く、厚いと高く測定されることがある。

よって、レーザー屈折矯正角膜切除術(PRK)やレーザー角膜内切削形成術(LASIK)後の眼圧測定値の解釈には、十分注意する必要がある。

参考文献

  1. 今日の眼疾患治療指針 第3版

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