ドクターK
・副涙腺嚢胞ってどんな検査なの?
と疑問をお持ちの方の悩みを解決できる記事になっています。
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副涙腺嚢胞とは
副涙腺嚢胞とは、副涙腺であるWolfring腺、またはKrause腺から発生した嚢胞のことをいう。大部分がWolfring腺嚢胞である。
Wolfring腺は瞼板上縁付近にみられ、Wolfring腺の嚢胞は外傷、感染、結膜炎後に複数のWolfring腺が閉塞することが原因とされる。
副涙腺嚢胞の所見
副涙腺嚢胞は結膜円蓋部(正確には瞼板縁に癒着しており、上眼瞼に多い)に見られる薄いピンク色~白色腫瘤として認められる。好発部位は瞼板の中央から鼻側である。
1.自覚症状
自覚症状はなく、増大した腫瘤を認める。
2.他覚所見
A.前眼部OCT
結膜下に嚢胞襞を認め、内容物は低反射を呈している。
B.病理所見
Wolfring腺は2~3層の繊毛のない円柱上皮細胞からなり、結膜の開口部に近づくと多層化する。上皮内に杯細胞を認めることがある。
副涙腺嚢胞の治療
違和感などの症状があったり、整容的な問題があったりすれば全摘出を行う。
参考文献
- あたらしい眼科2020 Vol37,No1
- あたらしい眼科 Vol.39.No.1.2022
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