眼科で行う治療

プリズム眼鏡療法

プリズムとは

プリズムには光学的に視線の方向をずらすことで斜視角を補正する働きがある。1Δは1m離れた物体を1㎝偏位させる効果がある。内斜視の場合、プリズム基底を耳側に置くと輻輳努力が必要なくなり、眼位が正位となる。

プリズム眼鏡には組み込みプリズム眼鏡Fresnel膜プリズムの2種類がある。

1.組み込みプリズム眼鏡

その名の通り、眼鏡にプリズムが組み込まれているが、透明のため外見的には分からない。ただし、製作可能な範囲は狭く、一般的には片眼で5Δ程度(両眼で10Δ)が限界で、10Δを超える斜視には下記のFresnel膜プリズムが必要となる。

2.Fresnel膜プリズム

膜プリズムでアクリル樹脂素材の薄いシート状になっており、レンズに直接貼って使う。度数は1~40Δまであり、大角度の外斜視にも対応できる。

その一方で、膜プリズムはのこぎり状の断面をもち、それがスジ状になっており、プリズム度数が上がるとより細かいスジとなるため、視力低下や色収差が出て外見上も目立ち、経年変化で黄色く変色し劣化する。さらに、プリズム度数の増加に伴いコントラスト感度も低下する。そのため通常は30Δ程度が限界となる。

眼鏡のレンズが湾曲していると、実際の度数と異なることがあるので注意が必要である。

参考文献

  1. あたらしい眼科Vol37,8,2020

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ドクターK
オンライン眼科編集長兼眼科医プロライター/祖母の死→医師を目指す→一浪し眼科医/プロライターとしても500以上の記事を執筆/目の健康、眼科に関する記事をほぼ毎日作成/一緒にお仕事して下さる方はDMして下さい!目の健康に関する情報よ全国へ届け!