網膜とその疾患

タモキシフェン網膜症

タモキシフェン網膜症について

タモキシフェンクエン酸塩は、抗エストロゲン作用を有する乳がん治療薬である。タモキシフェン網膜症の頻度は比較的まれであるが、投与後長期経過中に発症しやすい。タモキシフェンの眼副作用としてはタモキシフェン網膜症の他に下記が報告されている。

タモキシフェンの眼副作用

  • 角膜上皮下沈着物、角膜混濁
  • 白内障
  • ドライアイ

など

タモキシフェン網膜症の眼所見と特徴

タモキシフェン網膜症は両眼の黄斑とその周囲に輪状に広がる黄白色で、キラキラ光るクリスタリン状物質の沈着が特徴的である。

ResearchGate HPより引用

ResearchGate HPより引用

重症例では嚢胞様黄斑浮腫(CME)、網膜出血、網膜変性も見られる。また、黄斑円孔の発症率が高いとされている。

タモキシフェン網膜症の治療

タモキシフェン網膜症が疑われ、視力低下を伴う場合は投与を中止する。ただし、中止により進行は止まるが、回復は難しいため早期発見が重要となる。

参考文献

  1. 眼科学第2版

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