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開散麻痺とは
遠見時の共同性内斜視があるが、近見では顕性の眼位ずれがない状態を開散麻痺という。斜視角は小さいが、その割に症状は強いが、近見時に複視は認めない。また、開散麻痺は高齢者に多いとされる。
原因は不明なことが多いが、時に頭蓋内圧亢進や頭部外傷、腫瘍や血腫など占拠性病変などが原因になることもあるため、脳外科併診などを行い精査が必要となる。むち打ち損傷後にも、この症状がしばしば現れる。
眼球運動の外転は正常だが、開散運動が不良である。また、水平虫刺方向で眼位ずれの大きさが変わらず、どの方向でも同じ斜位角の内斜視を呈する。原因があれば原因治療を行うが、原因がなければ自然軽快する場合もあるため経過観察を行う。
対症的に基底外方プリズム眼鏡を遠見時に装用する。症状が固定した、あるいは斜視角が大きい場合には両外直筋の短縮術を行う場合がある。
参考文献
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