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タバコと糖尿病の意外な関係

昨日、『タバコと白内障の意外な関係』という記事を書きました。この記事はその続編として、タバコと糖尿病の意外な関係について説明します。タバコが目にいいかもしれない!?という論文を今回はご紹介しますね。

論文の結論から言うと、

「Compare with non-smokers, the risk of diabetic retinopathy significantly increased in smokers with type 1 diabetes while significantly decreased in smokers with type 2 diabetes.」

つまり、「非喫煙者と比較して、糖尿病網膜症になるリスクは1型か糖尿病患者→増加、2型糖尿病患者→減少した」みたいです。

今回の論文は北京大学のXiaoling Caiらが2018年に発表した『The association of smoking and risk of diabetic retinopathy in patients with type 1 and type 2 diabetes: a meta-analysis』という論文です。前回に引き続き、この論文もメタアナリシスなのでかなり信憑性が高い論文です。

結果についてもう少し掘り下げると、

「Totally 73 studies were identified, among which 19 studies included type 1 diabetes patients and 56 studies included type 2 diabetes patients. In type 1 diabetes, compare with non-smokers, the risk of diabetic retinopathy significantly increased in smokers (risk ratio (RR) = 1.23, 95% CI 1.14, 1.33, P< 0.001), and the risk of proliferative diabetic retinopathy also significantly increased in smokers (RR = 1.48, 95% CI 1.20, 1.81, P< 0.001). In type 2 diabetes, compare with non-smokers, the risk of diabetic retinopathy significantly decreased in smokers (RR = 0.92, 95% CI 0.86, 0.98, P= 0.02) and the risk of proliferative diabetic retinopathy also significantly decreased in smokers (RR = 0.68, 95% CI 0.61, 0.74, P< 0.001).」

73の論文(1型糖尿病について書かれているのが19、2型糖尿病について書かれているのが59)を抽出してタバコと糖尿病網膜症の関係を調べています。1型糖尿病での糖尿病網膜症のリスクは1.23倍、糖尿病網膜症の進行例である増殖型糖尿病網膜症だとそのリスクは1.48倍になります。一方、2型糖尿病では糖尿病網膜症のリスクは0.92倍、増殖型糖尿病網膜症だと0.68倍となっていました。

2型糖尿病網膜症では喫煙している方が糖尿病網膜症に関してはリスクを下げる不可能性があります。しかし、著者が結論付けているように

「However, this result did not change the importance of smoking cessation for public health.」

こういう結果が出ても、禁煙の重要性は変わらないと述べています。というのも、喫煙は白内障や緑内障などの原因になると同時に、眼以外の心筋梗塞、脳梗塞などの原因になるのはすでに明らかとなっています。今回の結果はたまたま喫煙に関してポジティブな結果でしたが、その他の点において喫煙にはメリットはありません。以上から喫煙者の方は禁煙をお勧めします

それではまた!


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doctorK
オンライン眼科編集長兼眼科医プロライター/祖母の死→医師を目指す→一浪し眼科医/プロライターとしても500以上の記事を執筆/目の健康、眼科に関する記事をほぼ毎日作成/一緒にお仕事して下さる方はDMして下さい!目の健康に関する情報よ全国へ届け!