目に関するブログ

お子さんの近視を発症を遅らせる方法

おはようございます。今までは白内障や緑内障などどちらかと言うと中年からご高齢の方の病気をメインで記事を書きました。所変わって今日は”近視”のお話です。

学校の健康診断で視力がD判定となり、眼科を受診するよう言われるお子さん多いと思います。だいたいが近視の進行によるものですが、近視とはいえお子さんの目が悪くなるのは防ぎたいですよね。

そこで、今回はお子さんが近視になるのを予防にする方法を書いた論文を1つ紹介します。今回紹介する論文は2017年に上海交通大学のShuyu Xiongらが発表したメタアナリシスです。

「メタアナリシス?」と思った方は『タバコと白内障の意外な関係』の記事に簡略化して書いているのでご参考までに。

この論文のタイトルは

「Time spent in outdoor activities in relation to myopia prevention and control: a meta‐analysis and systematic review」

英訳すると「屋外活動が近視の予防とコントロールに関与する」ようです。

結論から見ると、

「this meta‐analysis demonstrates a protective effect of improved outdoor time for onset but not progression of myopia. These findings indicate that further research is required to confirm and determine the reasons for outdoor time not being effective for myopic progression; and there is a need to determine the optimal duration and strategy to implement outdoor time as an intervention to control or delay the onset of myopia.」

このメタアナリシスで屋外での活動は近視の発症には保護的な効果はあったけど、進行には効果はなかった。ただ、最適な期間や戦略とかを今後決めていく必要があるとのことです。要は、何歳の頃にどういった形でかは分かっていないけど、

屋外活動は近視の発症は予防する

と言うことはこの論文から言えそうです。ただ、子どもの研究では介入研究は難しいかもしれません。というのも、「子どもに対して、屋内で2時間、屋外で2時間遊んでください」と指示したところでそれをきちんと守るのは非常に難しいからです。泣きじゃくってしまって時間が経過すると正確なデータを集めにくくなってしまいます。

余談はこれくらいにして、お子さんの近視の発症をできるだけ遅らせたいのであれば外で遊ぶことが大事になります。今はスマホやゲームなど、屋内で遊べる道具が充実し、さらに近視を促進する可能性もあります。この記事を読んだみなさんはぜひ、お子さんを屋外へ連れて行ってあげてくださいね、

それではまた次回の記事でお会いしましょう!

【参考文献】

Acta Opthalmol. 2017:95 551-566


ABOUT ME
ドクターK
オンライン眼科編集長兼眼科医プロライター/祖母の死→医師を目指す→一浪し眼科医/プロライターとしても500以上の記事を執筆/目の健康、眼科に関する記事をほぼ毎日作成/一緒にお仕事して下さる方はDMして下さい!目の健康に関する情報よ全国へ届け!