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タバコは良い!?アルコールはダメ!?翼状片のリスクとは

おはようございます、ドクターKです。

今日は『タバコは良い!?アルコールはダメ!?翼状片になりやすいリスクとは』ということで、翼状片という病気を悪化させる要因についての論文を読みましたので、その内容をまとめたいと思います。

翼状片とは

論文を読む前に翼状片について復習しましょう。詳しくは『翼状片』をご覧ください。

増殖した球結膜が角膜に侵入し、三角形の隆起した病変を形成します。特に、鼻側の茶目の部分に発生することが多とされています。

翼状片の悪化因子として紫外線、加齢、男性、屋外従事者、タバコの煙への曝露、風、ほこりなどが考えられているが、真の原因は不明とされています。

農家やマリン系スポーツなどをしている人に多く、アメリカではsurfer’s eyeと呼ばれることもあります。

翼状片にならないために

さて、今日紹介する論文は2018年にノア眼研究センターのFarhad Rezvanらが発表した論文で、タイトルは『Prevalence and risk factors of pterygium: a systematic review and meta-analysis』になります。この論文はメタ分析(複数の分析をさらにまとめた信頼度が極めて高い分析)なので信頼度はかなり高いです。

対象は24カ国415,911人を調べています。

そして、翼状片に対する寛解因子と増悪因子について知れべてくれています。

早速結果を引用します。

 

The prevalence of pterygium in the total population was 12% (95% confidence interval [CI] 11–14%). The lowest and highest prevalence rates were, respectively, 3% (95% CI 0.0–9%) in the 10- to 20-year-age group and 19.5% (95% CI 14.3–24.8%) in those over 80 years. The prevalence was 13% (95% CI 11–15%) in men and 12% (95% CI 9–13%) in women. The odds ratio for men was 1.30 (95% CI 1.14–1.45). The lowest prevalence of pterygium was reported in a clinic-based study in Saudi Arabia (0.07%) and the highest prevalence was in China (53%). The odds were 1.24 (95% CI 1.11–1.36) for sunlight exposure over 5 hours, 0.84 (95% CI 0.74–0.94) for smoking, 1.45 (95% CI 1.33–1.57) for living in rural areas, 1.17 (95% CI 1.03–1.32) for alcohol consumption, 1.46 (95% CI 1.36–1.55) for outdoor occupations, and 0.47 (95% CI 0.19–0.57) for use of sunglasses. This is the second meta-analysis arriving at an estimate of 12% for the prevalence of pterygium. According to our results, pterygium risk factors fall in 3 categories: demographic, environmental, and lifestyle factors. Older age, male gender, outdoors occupation, and living in rural environments are the leading demographic risk factors for the development of pterygium. Exposure to sunlight is the most common environmental risk factor, and the results of this study provide a more exact and reliable value of the effect of sunlight exposure. The use of sunglasses and cigarette smoking are protective factors, and the significant effect of alcohol consumption is related to lifestyle factors.

 

論文の結果ー紫外線が危険因子か―

上記の論文の結果をまとめるとこうなります。

  • 参加者の約12%に翼状片が存在した
  • 危険因子一覧:
  • 男性:1.3倍
  • 日差しを浴びている時間が5時間以上:1.24倍
  • 田舎在住:1.45倍
  • アルコール消費:1.46倍
  • 屋外の職業:1.46倍
  • 緩和因子一覧
  • 喫煙者:0.84倍
  • サングラスの使用:0.47倍

まとめ

以前から知られていますが、特に、紫外線を浴びることが翼状片の最も高いリスクで、屋外の職業や田舎在住などはそのことに関連しています。そして、翼状片を予防する因子として、サングラスが最も効果的でした。これは危険因子が紫外線であることからも分かる通り、サングラスをすることで紫外線をブロックすることができます。

しかし意外だったのが、タバコアルコールです。具体的な量は研究によって異なりますが、タバコが翼状片のリスクを下げ、アルコールがそのリスクを上げるの意外な結果でした。

とはいえ、タバコは多くの目の疾患に悪影響を及ぼします。僕のブログではタバコと目の病気について記事を書いていますので、ぜひ併せてご覧ください!

参考文献

Survey of ophthalmology 63 (5), 719-735, 2018

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ドクターK
オンライン眼科編集長兼眼科医プロライター/祖母の死→医師を目指す→一浪し眼科医/プロライターとしても500以上の記事を執筆/目の健康、眼科に関する記事をほぼ毎日作成/一緒にお仕事して下さる方はDMして下さい!目の健康に関する情報よ全国へ届け!