ドクターK
・眼底自発蛍光ってどんな検査なの?
と疑問をお持ちの方の悩みを解決できる記事になっています。
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眼底自発蛍光とは
眼底自発蛍光は青緑色光(488~580nm)と近赤外光(790nm付近)を励起光として撮影する。
青緑色光は視細胞外節の代謝物であるRPE内のリポフスチンからの蛍光、近赤外光ではRPE内に存在するメラニンからの蛍光を主にとらえている。
よって、眼底自発蛍光は視細胞とRPEの機能的な画像診断ができる。
眼底自発蛍光の対象となる疾患
眼底自発蛍光の対象となる疾患を列挙する。
- 網膜色素変性症
- 黄斑ジストロフィー(Stargardt病、卵黄様黄斑変性、クリスタリン網膜症など)
- 加齢黄斑変性症
- 網膜色素線条
- 特発性脈絡膜新生血管
- ぶどう膜炎(原田病、AZOOR、地図状網膜炎など)
- 強度近視
- 傾斜乳頭症候群
- 黄斑円孔
- 類嚢胞黄斑浮腫
- 傍中心窩毛細血管拡張症
など
眼底自発蛍光の種類
眼底自発蛍光には走査レーザー検眼鏡(SLO)と眼底カメラがある。
SLOは励起光としてレーザー光を用いるので、反射光・散乱光の影響がなく、コントラストの良い画像を得られる。
一方、眼底カメラは水晶体からの蛍光のえいきょうを除くために、緑黄色を通すバンドフィルターを用いる。焦点深度が深いので、焦点面以外からの蛍光や散乱光をとらえるため、脈絡膜血管像や強膜像も観察される場合がある。
SLOでは青色レーザーが黄斑色素やメラニンに吸収され、黄斑の自発蛍光は周囲よ暗く映るが、眼底カメラ型は黄斑色素の影響は少ない。
眼底自発蛍光の判定
自発蛍光物質が増加していれば過蛍光で、減少していれば低蛍光である。
詳細な所見は改めて記載する。
参考文献
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